タイトルバックは、山形県酒田市にある土門拳記念館です。
土門拳(1909年-1990年)は、昭和の日本の写真界を代表する写真家の一人です。
土門拳の名前は知らなくとも、誰もが一度は目にしたことがある写真 ー 有名人のポートレート、古寺や仏像があると思います。
1960年に出版した筑豊のこども達やその後のライフワークとなったの古寺巡礼などは現在でも手に入れやすい写真集です。
土門拳アマゾンでも結構簡単に見つかります。
土門拳は、名文家としても、知られています。
2001年だったと記憶しているが、こんなエピソードがありました。
建築家の井上洋介さんの事務所、坂倉建築から独立して間もない頃の小さな事務所のトイレに土門拳のエッセイ死ぬことと生きることが置かれていました。
開いてみると、何カ所にもがペンや鉛筆でアンダーラインが引かれている。
聞くと昔から好きで何度も読んでいるという。
私には、「死ぬことと生きること」の数多くのアンダーラインだけで、井上洋介さんの人柄がわかったような気がしました。
建物の設計は、谷口吉生(1937年〜)
彫刻はイサムノグチ(1904年〜1988年)

彫刻 イサムノグチ
山形県酒田市
©Yutaka SUZUKI