日航123便の墜落の真相追究を続けている青山透子さんの本を初めて読んだ。
関心がなかったわけでない。しかし、原因は隔壁の修理ミスで垂直尾翼が失ったと思い込んでいたし、犠牲者が多かったためか(?)いろいろな情報があふれていたが、不条理な日常になれてしまっていて、日航123便墜落は「幕引き」されたと思っていたので、単行本を読むことはなかった。
ところが、青山透子さんの日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫るを一読すると、納得できる原因究明はひとつもなく、墜落を引き起こした隔壁の損壊からして疑わしいことや、ガソリンとタールの臭いが物語る炭化遺体、さらにファントム二機と赤い物体目撃などが提示されているので、33年たっても疑惑は深まるばかりだ。
青山透子さんは、ジャーナリストではなく元JALのステュワーデス(客室乗務員)だった人だ。だから、彼女が書くルポルタージュは、他のジャーナリストとは書く覚悟みたいなものが違うように感じる。
また、彼女が2010年に書いた日航123便あの日の記憶 天空の星たちへを最初に読む方が彼女の「自分の生き方に納得できる人生を最後まで歩む」という姿勢が、原因究明にも現れていて、火炎放射器疑惑から入るより冷静によめて良い思う。
この本はKindle版で読むことが出来る。
改訂新版も出たようだが、読んでいない。
日航123便墜落 疑惑のはじまり: 天空の星たちへ
巨大な闇の中で、無数の悪(判断ミスも含む)が、同時に一つの空間(JA8119)で進行すると恐ろしいことになる。
青山透子さんの着地点はどこだろうか?